2012年春アニメ感想

　とっくに夏も過ぎてそれどころか11月も下旬で秋ももうすぐ終わりともう今さらという感じですが、一応2012年春シーズンのアニメの感想を書いておこうと思います。
　少しネタバレがあります。大したネタバレは無いと思いますが(そもそも大した事は書いてないし)、あったとしても責任は取れませんので、以下を読む際は自己責任でお願いします。

　最近の私は基準が甘くなってるのかもしれませんが(見るアニメ見るアニメ大抵どれもそれなりに面白く思えて感心するほどです)、2012年春シーズンのアニメはまあ豊作だったと言っても良いのではないでしょうか。さすがに｢ヤマト｣｢ガンダム｣｢エヴァンゲリオン｣といった化け物作品は無かったと思いますが(それも｢宇宙兄弟｣｢エウレカセブンAO｣とまだ終わっていない作品もあるので断定するのは早いですが)、佳作が多かったように思います。まあ全部見たわけではありませんし、見た作品についても必ずしも全部見たわけではなく何回か抜けていたりしますが。
　(この春シーズンの主なアニメをまとめたページを見つけたのでリンクを貼っておきます。
　｢Lost in America - Anime & More｣(英語)2012年4月28日土曜日より｢Spring 2012 Check-in｣。
http://www.lostinanime.com/2012/04/spring-2012-check-in.html
　｢Star Crossed Anime Blog｣(英語)2012年4月29日日曜日より｢April Summary｣。
http://psgels.net/2012/04/29/april-summary-7/
)
　｢坂道のアポロン｣や｢Fate/Zero｣は、今さら私が言うまでもなく多くの人が言うようにストーリーも絵・動きも大変素晴らしかったです(両作品とも多くの人が言っているように終盤は駆け足な感じがありましたが)。｢つり球｣や｢アクセル・ワールド｣や｢宇宙兄弟｣(時間帯的に合わないからたまにしか見てないけど)や｢氷菓｣や｢エウレカセブンAO｣や｢ちはやふる｣(関東ではとっくに終わってたようですが、関西ではこのシーズンの放送でした)も良いです。｢夏色キセキ｣は設定も｢エブリデイ・マジック｣のよくありがちな感じだしアイドル声優グループのスフィアのプロモーション的な企画だしと思って正直少し見くびっていましたが、さすが水島精二監督と言うべきか、意外に丁寧でちゃんと作られていて好印象でした。｢モーレツ宇宙海賊｣は程よい加減を維持していて気楽に楽しめますし、なんといってもあっけらかんと素直でありながらしたたかで(ずる)賢い女主人公・加藤茉莉香が好感が持てました。｢さんかれあ｣も面白かった、ゾンビオタクの少年とゾンビになってしまった美少女の恋というのはティム・バートン監督あたりが実写映画化したりしたら又面白いことになりそうなアイディアだと思いました。｢ZETMAN｣や｢AKB0048｣や｢これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド｣や｢ヨルムンガンド｣や｢黒子のバスケ｣も良い所、面白い所がありました。
　しかし、それらの中でも特に私が気に入ったのは、｢謎の彼女X｣です。卜部美琴と椿明の主人公カップルが奇妙でエロエロながらも純情で可愛らしく好感が持てるのです(キャラクターデザインは流行りの感じの絵ではなかったけれどこの作品には合っていたし、この作品が声優デビューであったらしい吉谷彩子さんの声もいわゆる｢声優らしい｣声ではなかったけれど湿り気・色気があってこの女主人公にはよく合っていました)。涎で強く結びついた恋人たちという奇妙な設定で、思いつきのアイディアによる奇をてらった作品かと思いきや、蓋を開けてみたら男女の恋愛と性愛の普遍的なものに届いているような気がしたんですよね。
　｢Wikipedia(日本語版)｣より｢謎の彼女X｣。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%BD%BC%E5%A5%B3X
　｢すたちゃまにあ(スターチャイルドの公式サイト)｣内の｢謎の彼女X｣の(多分)公式サイト。
http://www.starchild.co.jp/special/nazokano_x/
　｢エキサイトニュース｣より｢童貞力を回復する奇跡のアニメ｢謎の彼女X｣(エキサイトレビュー)｣。
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20120625/E1340551832231.html
　ブログ｢男の魂に火をつけろ!｣2012年06月25日より｢童貞にいたる病｣。
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20120625
　｢AnimeSuki｣(英語)の｢Forum｣より｢Mysterious Girlfriend X (Nazo no Kanojo X) [anime]｣のスレッド。
http://forums.animesuki.com/showthread.php?t=109121
　｢MyAnimeList.net｣(英語)より｢Nazo no Kanojo X｣。
http://myanimelist.net/anime/12467/Nazo_no_Kanojo_X
　｢Lost in America - Anime & More｣(英語)よりカテゴリー｢Nazo no Kanojo X｣。
http://www.lostinanime.com/search/label/Nazo%20no%20Kanojo%20X
　｢Star Crossed Anime Blog｣(英語)より｢Nazo no Kanojo X Review｣。
http://psgels.net/2012/07/01/nazo-no-kanojo-x-review-82100/

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　アニメは原作と少しは違うらしいけれど、原作も面白いのでしょうか。気になります。
　｢黄昏乙女×アムネジア｣｢LUPIN the Third -峰不二子という女-｣｢這いよれ! ニャル子さん｣は、この春関西では残念ながら放送していませんでした(或いは私が見落としただけでやっていたのかもしれませんが)。｢峰不二子という女｣は関西ではその後の夏シーズンに放送されて、なかなか面白くて気持ち良かったです(ああいう芸術ぶった或いはオシャレぶった感じの美術と音楽はかなり好物です)。

　もう秋シーズンのアニメも始まってしばらくたちましたが、今期もなかなか面白い作品がいくつもありそう(｢中二病でも恋がしたい!｣｢PSYCHO-PASS｣｢絶園のテンペスト｣などなど)で、楽しみです。